むか~し昔。だいたい8世紀半ば、天平のあたりでしょうかな。 吉田石麻呂という方がいらっしゃった。 その方はいわゆる『痩せの大食い』。たくさん食べてもガリガリくん。 そこで、大伴家持が彼にこう言ったそうな。 「石麻呂さんや、ちょいと言わせてもらうとな。夏痩せには、ウナギがいいらしいと聞きますぞ。捕って召し上がってはどうかのう」 「せやけどまあ、どんだけ痩せても命あっての物種や。ほな、捕ってみよかと川に入って流されたらあきませんぞ」 家持さんもちょいとお口の悪いことですが、昔も今も 『夏バテにはウナギ!』 というのは変わらんのですなあ、というお話でございますよ。 大伴家持の歌・二首 ☆石麻呂に我れ…