「(俺の隣の席の小出さんは…考えていることがおでこに出てる)」 「(私の隣の席の成田くんは…考えてることが顔に出てる)」 ワケあって高校入学早々の停学が明けた成田くんは勉強が苦手。隣の席の委員長体質の委員長で面倒見の良い優等生の小出さんが勉強を教えてくれることに。 小出さんのおでこに出力される本音が成田くんだけに見えている。成田くんの顔に出力される本音が小出さんにだけ見えている。相手にも自分の本音が見えていることを、お互いが知らない。 という未満恋愛ラブコメ。 「なんらかの超能力で(相手の/相手に)本音がだだ漏れ」というのは、筒井康隆の「家族八景」のようなシニカルなSF小説は言うに及ばずラブコ…