長崎の出島で,そのあまりの可愛さに興奮冷めやらぬ日々でしたが、まちライブラリーでたまたま手に取った本がまさにその出島が舞台! 出島って学生時代に歴史の教科書で絵を見た記憶があるけど、実際に行ってみるとその小ささにびっくりした。 10分くらいで一周できてしまいそうな狭さだった。 そこに閉じ込められ、街に出ることも許されなかったオランダ人たちを思うとちょっと気の毒になったほど。 400年前、この島で多くの植物を研究し、本国に持ち帰ったシーボルト。 この小説はその彼に仕えた御庭番の熊吉の視点で語られている。 実は今回、出島の展示で当時のオランダ商人たちは家族の同行を許されず、出島に入ることを許された…