繊細なもぐさではなく、雑物がかなり混じった粗いもぐさを、硬くひねり、母指大と小指大の中間くらいのお灸を作る。 雑物と言っても、もぐさの中には漢方薬が混じっている。中国製の謎の漢方薬入りのもぐさである。 治療法は単純かつ明快で、触診で体の圧痛やコリを探し、そこにお灸をする。 脈診も舌診もしないし、腹診も背候診も細かいことは気にしない。 陰陽五行も無視している。経絡経穴も基本的には重視しない。 触診は、繊細ではなく、荒っぽく雑さも目立つ。 指圧に近い。 しかし、ダイナミックである。 症状に関係なく、感覚に任せた素早い触診で、圧痛やコリを探し出し、その点をよく揉みほぐし、墨で灸点をつける。 そしてお…