「軽薄だねえ」 軽薄の神様のような彼が嘆くと、何やら重みがあった。 *** レーズン酵母づくりの経過。コーヒーメーカーのとなりに置いてみたり、日のあたる畳のうえに置いてみたり、はてはニワトリのごとく抱えたり、いろいろやってみたが、どれもピンとこない。おなかが冷えただけだった。 「そうだ炊飯器があったわい」とおもいついて、保温モードにしたところ、こんどはものすごくあったかくなってしまった。これは、マズイかも。 本やウェブでしらべたところでは、26~30℃くらいが発酵にはちょうどいい温度ということになっている。60度をこえるとイーストは死滅するという記述もチラホラみかけた。 あわてて炊飯器の温度を…