楽しみにしていた神奈川近代文学館「没後15年 庄野潤三展」へ行ってきました。 hapo-mina.hatenablog.com 庄野潤三作品の根底を教えてくれる作家のことばが胸にしみました。 皆いなくなって、僕は少し切なくなる そのような切なさを自分の文学によって表現したい。 作品の底辺に音立てて流れているので 読み終えたあとの読者の胸に 生きているのは、やっぱり懐かしいことだな という感動を与える。 そのような小説を僕は書きたい。 自分は私小説家ではない。 全ての文学は人間記録(ヒューマンドキュメント) という考えが根底にある。 どんな形で書かれていようとも 作者が生きていた証というものを読…