岡山県のほぼ中央に位置する吉備中央町の郷土料理「くさぎ菜のかけめし」が、 地域に根付く食文化の継承を目指す文化庁の取り組み「100年フード」に認定された。 近年廃れつつあった料理を次の世代に受け継ごうと、町はPRに乗り出している。 くさぎ菜は、山野に自生し、 葉に特有の臭気があるシソ科の植物クサギの若芽を乾燥させたもの。 あく抜きや水で戻す作業など手間がかかるが、栄養価が高い上、 乾燥させると長期保存もできるため、 冬は氷点下になることもあるこの地域で重宝されてきた。 くさぎ菜のかけめしは、小さく切って油で炒めたくさぎ菜を、 鶏肉や錦糸卵、根菜などと共に味付けして白米にのせ、だしをかけて食べる…