今回は、がんの再発について述べたいと思います。 以前、本ブログの「ホリスティック医学」という記事で、食道がんの専門医だった帯津医師が、いくら手際よく手術をしても、がんが再発して戻ってくる患者が一向に減らなかったというお話をご紹介しましたが、医学界では、がんの再発についてどのように認識していたのでしょうか? まず、『万病根治自然療法』(西川光次郎:著、丙午出版社:1916年刊)という本には、 「対症療法家は、初期の癌腫ならば治療が出来ないことはないと云うが、医学校の教科書には、癌腫は根絶しても根絶しても、又同じ所に出来ると書いてある。」(旧漢字や旧仮名遣いを一部修正) と書かれていて、1916年…