評価5(5段階評価) 昔むかし、ある町に住んでいた小学校1年生の少年はクリスマスに歌われる讃美歌(クリスマスキャロル)「きよしこの夜」を「きよしこ、の夜」と勘違いして覚えていた。星の光る夜、きよしこが訪ねてくる。少年はそう思っていた。真夜中、きよしこが子ども部屋の窓をトントンと叩いて、「やあ」と笑って、二人でいっしょに遊べるんだと夢見ていた。少年はひとりぼっちだった。思ったことをなんでも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたから、きよしこに会いたかった。そして、ある年の聖夜に出会ったきよしこは少年に言った「伝わるよ、きっと」 父親の度重なる転勤で幾度と…