日を追うごとに冬が近づいています。植物たちも休息の時期に入ったようです。 「 きんいろのカラス 」( 偕成社 1969年9月第1刷 ) 著者 いぬいとみこ 画家 朝倉摂 まず読んで感じたことを… 生きるということは、厳しいことです。 平和のなかにいると、気がつかないかもしれないですが、本当は厳しいです。 力を持っている者は、どんな思いでも叶えることが可能だけれど、 弱者は、歯向かう術もなく奪われ、沈黙のなかにいるしかない。 それでも、生ある限り生きる。 その思い、その魂を一瞬の輝きに込めて。 お話しの内容は… この物語は、日本神話を古代の庶民の側から描いた創作物語。 貧しいけれど、平和に家族と…