夜中に言葉を思いついてメモを残し、その後、午前3時半に布団を出て、午前5時半ごろには祇園四条の八坂神社で三脚を立てて撮影をはじめてはみたが、全然まったくときめかない。 それどころか、他のカメラマンとすれ違ったりして、恥ずかしい気分になる。 すぐさま祇園の街に逃げ込んだが、ここも京都色がいっそう濃くて冷めるばかり。 結局、木屋町通辺りでやっと撮影のペースをつかんだ。 以前に撮った「素の京都」というテーマをまた繰り返すことは、したくない。 もう自分の写真に「京都」という看板は掲げないことにする。 くたばれ!! 郷土色。 もともと、そういうものを好んではいなかったが、以前はあえてその問題を取り上げて…