6月、7月とそこそこの本を読むことが出来ました。ホラー小説と言うカテゴリーに属する恒川光太郎さんの短編3作品が収載された「秋の牢獄」を読み、その独特な異世界が舞台となる小説に興味を持ち、恒川さんのデビュー作「夜市」を読みました。 この本には、「夜市」と「風の古道」と言う2作品が収載されています。ホラー小説と言うカテゴリーなんでしょうが、後書きの書評でもファンタジー小説と言われているように、「夜市」も「風の古道」もこの世界とつながってはいるものの、そう易々とは入る事の出来ない異世界へ意図的あるいは誘われるように入ってしまった人々がその異世界で暮らすのか、また現実世界へ戻って来るのかが登場人物たち…