お友だちにもおめでとう 姫がなんだかご機嫌よろしい。 「ふふんふー♪」 なんて歌いながら、何かをキッチンでごそごそ。 ちょっとばかり気になったので、ボクは覗いてみた。 小さな何かを、これまた小さなラップにくるんでる。 「なあにそれ?」 美味しそうに見えたので、聞いてみた。 「んー? ミントゼリー」 「みんとぜりー」 「これだったら、火を使わなくてもできるし」 「おやつ?」 「あ、正確には違うけど。王子の分もあるよ」 「? ありがと」 「お友だちの誕プレ」 ボクが相当に、不思議そうな顔をしていたんだろう。 姫は答えを教えてくれた。 「ああ。森の学校?」 「うん。久しぶりにこないだ、LINE来てね…