幾原邦彦監督作品の『劇場版 セーラームーンR』を久しぶりに視聴した。最近、幾原監督の作品を作家性を意識して視聴するということしていた。その最終的な着地点になったのが『劇場版 セーラームーンR』だ。『劇場版 セーラームーンR』を観て幾原監督のやわらかい部分に触れてしまったようで、私はすこしいたたまれない。たぶん幾原邦彦という人間は自分にとって大事なひとのために死にたかったのだ、ということが作品からわかってしまったからだ。私は幾原邦彦監督作品を解説するつもりもないし、ミステリアスな作品の記号たちを読み解こうとも思わない。解説がほしいならすでにネット上に存在しているし、謎解きは意味のないことだと知っ…