【公判調書2977丁〜】 「第五十六回公判調書(供述)」 証人=遠藤 三(かつ)・七十歳 * 福地弁護人=「警察官はよく、警察手帳に細かい字でメモを書込みますね。そういうことをやったことはありませんか」 証人=「私の場合、手帳へメモしたことはございません。外へ出て捜査をした場合は別ですけれども、取調べ中に、自分の手帳へメモをしたということは記憶ありません」 福地弁護人=「すると、そういうメモをもとにして、供述調書を清書するんでしょうか」 証人=「はい」 福地弁護人=「すると一旦、下書きが出来るんでしょうか」 証人=「下書きというんじゃないでしょうな、下書きとは別ですね。メモと下書きとはまるきり…