わたしが初めて「ワンネス」の体験をしたのは、30歳の頃、禅の道場で坐禅をしていたときのことでした。 その日は、特別に何かを求めることもなく、ただ静かに心を落ち着け、リラックスした状態で坐っていました。すると、ある瞬間、「すぽん」と抜けるような感覚が訪れたのです。 今ふうに言えば、それは急激に“波動が上がった”という表現がふさわしいかもしれません。 そのとき、自我の感覚がすっと消え、肉体の存在すら感じられなくなりました。まるで五感を超えたような、不思議な境地に入ったのです。 そして、わたしという存在が完全に溶けてなくなり、宇宙の根源的なエネルギー、根本波動と一体になったように感じました。 「自我…