岡田淳さんのこそあどの森シリーズの中の一冊。 「この森でもなければ その森でもない あの森でもなければ どの森でもない」 どこにあるのかわからないこそあどの森で起こる出来事が描かれるファンタジーシリーズ作品。 『ふしぎな木の実料理法』をまず読んで,古いなつかしいどこかの国のおとぎばなしを読んだときのような気持になった。一つ一つの設定が魅力的で,こそあどの森の住人たちの住んでいる家の挿絵もとても緻密でかわいらしく,これぞファンタジーという感じ。一巻は遠くの友人から届いた見たこともない木の実を料理するという物語で,いっぺんにこそあどの森をのぞいた気持ちにさせてくれる。 そして,『だれかののぞむもの…