荻原浩『ちょいな人々』 今年も月に1,2回ずつ読書の話題を入れていこうと思います。今日は最近読んだ本2冊の感想。 1冊目は荻原浩の『ちょいな人々』。電車の中でも読めるちょっと軽めの短編集ということでブックオフで購入。文庫本で40ページほどの話が7編収録されている。書かれたのが17,8年前で、ちょっと古いなと思う話もあったが、そこそこおもしろく読めた。 それでは、4編選んで感想を。 「占い師の悪運」 脱サラして占い師を始めた男がふとしたきっかけで人気占い師になるが、最後は自殺願望を持つ少女を目の前にして、失敗してしまう。不器用で人のいい主人公の哀愁漂う姿がいい。 「いじめ電話相談室」 市役所のい…