すべての言葉は指示表出性と自己表出性とを基軸に分類することができる。言葉を文法的にではなく、美的に分類するにはわたしの考え方のほうが適しているとおもう。言いかえれば文学作品などを読むにはこの方がいいとおもっている。[…]指示表出性が一番大切な言葉は人間の感覚器官との結びつきが強い言葉だ。それは感覚が受入れたものを神経によって脳 (大脳)につたえ、それによって了解する。自己表出性の強い言葉は、内臓の働きの変化、異変、動きなどに関係が深い。もちろん脳に伝えられ、了解が起ることは人間全部がそうなのだが、指示表出性の強い言葉ほど大脳に伝えられる神経は強い働きをしない。たとえば熱いお茶を飲むと強く「熱い…