第91期生として宝塚歌劇団に入団し、「あうら真輝」の芸名で活動していた元タカラジェンヌの東小雪さんが、自身の半生と実の父からの性虐待をカミングアウトしている作品。 ご両親ともに地元金沢では名の知れた方のようで、誰から見ても幸せそうに見える家族。 一人娘の著者が、宝塚音楽学校へも合格し順風満帆...だと思ったのに。 『なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白』 感想 本書で最初に驚くことは、宝塚音楽学校の闇。 特殊な環境なので普通の学校とは違う...と言えども、無意味で陰湿なソレが「伝統」とされていることには異常性を感じた。(ファンの方にとっては、知りたくない裏側かもしれない。)…