駅の切符売り場で珍しく長蛇の列になっている券売機を覗いてみると、美少女が切符の買い方がわからずにウンウン唸っていた。 世話焼きの高校生の少年・瀬和すぐるは見るに見かねて声をかけ、彼女、御城 琴音(おじょう ことね)の初めての切符購入を手伝ってあげる。 『はじめてのお嬢様』1巻より(橙夏りり/双葉社) 箱入り娘・世間知らずすぎて切符を買うのも電車に乗るのも初めての琴音は、親切にしてくれた少年にすっかり懐き、財力とコネに任せて親を説得して彼の高校に転校してくる。 かくして少年の、お嬢様の「初めて」お手伝いライフが始まった。 という、ボーイミーツガールから始まる世間知らずお嬢様の「初体験」ラブコメ。…