興福寺は元和6年(1620)明僧・真円が創建した黄檗禅宗の唐寺である。長崎では雄大な朱色の山門により「あか寺」として親しまれている。当時、長崎には多くの中国人が滞在していて、それぞれ出身別に興福寺、崇福寺、福済寺などの自分たちの寺を建てた。興福寺は長崎に住む中国人が最初に建てた唐寺で、日本における黄檗宗の発祥の地である。 その興福寺で素朴で愛らしい郷土雛展が行われているので見に行こうと連れ合いから誘われて見に行った。本堂には素朴で可愛らしいお雛様達が参集して華やいだ賑わいを見せていた。 佐賀・弓野人形 弓野人形は、博多人形の完成された美に飽き足らない思いをした博多人形師が佐賀県で制作した土人形…