かしの木が、どんぐりから大木へ成長する中で、 動物や人々と過ごすながい月日が描かれた絵本。 最初はとても小さな芽だった。2年が過ぎたころ、ハリネズミほどの背丈に成長し、 かしの木は地面にしっかり根を下ろし、枝を伸ばしながら、ゆっくりと大きくなっていった。 何百年もすると、枝を左右に大きく広げ、かしの木の下で、 たくさんの動物がどんぐりを食べにやってきたり、木陰で休みに来たり、 かしの根元にキツネが、巣をつくり、厳しい冬を過ごした。 またながいときが過ぎ、いつの間にかキツネがいたところには、アナグマが さらに深い穴を掘り住んだ。 やがて人間がかしの木の側に道をつくり、 かしの木の周りにあった木は…