米澤穂信の小説。古典部シリーズ第5作。 「野性時代」72号〜77号にて連載、その後単行本化された。 文庫化に伴う英題は「It walks by past」。
春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げてきた。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は長距離を走りながら新入生の心変わりの真相を推理する!
2010年6月、角川書店より刊行。
ふたりの距離の概算
2012年6月、角川文庫より刊行。
ふたりの距離の概算 (角川文庫)
1 古典部シリーズの5冊目 米澤穂信さんの古典部シリーズの5冊目です。 ふたりの距離の概算 (角川文庫) [ 米澤 穂信 ]価格: 607 円楽天で詳細を見る 古典部シリーズとは、高校の部活古典部に所属する主人公が日常の謎と解くというミステリー小説です。 主人公は折木奉太郎。 名前から感じ取れますが、ホームズ役です。 今回は2年に進級した古典部メンバーが新入部員を獲得しようとする話。 何をするかわからない、たった1つの決めごとが1年に1冊文集を作るだけという部活、古典部に新入部員が入るとも思えません。 しかし、世の中には変わり者がいて、仮入部までした1年がいたのです。 しかし、その子も入部を止…
好きな小説を100冊選ぶという企画は、長年何度もチャレンジしながらも最後まで選びきれずに失敗し続けていた心残りである。しかし今回、「好き」だけではなく「影響を受けた作品」との条件を追加し、100冊ではなく100作、小説だけではなく映像作品等も込みにすることで、めでたく完成させることができた。1作1作コメントを書いていきたいところなのだが、影響を受けているだけあって思い入れの強い作品ばかりが並び、コメントが非常に長くなってしまいそうなので、まずは作品タイトルのみで記事を公開する。「出会った順」で番号を付けた。なお、コメントの追加時期は未定である。 追記1:コメントは順調に追加できており、順調すぎ…
月の立つ林で作者:青山美智子ポプラ社Amazon獣の奏者 I闘蛇編 (講談社文庫)作者:上橋菜穂子講談社Amazon獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)作者:上橋 菜穂子講談社Amazon獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)作者:上橋 菜穂子講談社Amazon獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)作者:上橋 菜穂子講談社Amazon氷菓 「古典部」シリーズ (角川文庫)作者:米澤 穂信KADOKAWAAmazon愚者のエンドロール (角川文庫)作者:米澤 穂信KADOKAWAAmazonクドリャフカの順番 (角川文庫)作者:米澤 穂信KADOKAWAAmazon今日拾った言葉たち作者:武田砂鉄暮しの手…
日記。
年末年始の高山旅行記、思いのほかボーリューミーになってしまったため前後編に分けました。 というわけで後編の始まり始まり~ 前編はコチラ u-cannot-esc.hatenablog.com 日枝神社 オススメ年越しそば 稲荷神社 一本杉白山神社 櫻山八幡宮 おすすめカフェ 高山市民文化会館 MOZART(モーツアルト) 飛騨一之宮水無神社 臥龍桜 最後に 日枝神社 アニメでは「荒楠神社」として登場しています。十文字かほさんのお家でもあります。 OP・20話 登場 OPに登場するトラック 年が変わった瞬間、つまり1月1日の0時に日枝神社に初詣に行きました。 実際、作中で奉太郎と千反田さんがお参…
kindle本日のお買い物 [書籍]5冊購入で10%ポイント還元 氷菓 「古典部」シリーズ (角川文庫) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 愚者のエンドロール 「古典部」シリーズ (角川文庫) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon クドリャフカの順番 「古典部」シリーズ (角川文庫) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 遠まわりする雛 「古典部」シリーズ (角川文庫) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon ふたりの距離の概算 「古典部」シリーズ (角川文庫) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 浪漫倶楽部 3巻 (ブレイドコミ…
新年明けましておめでとうございます。 今年もゆるゆる好きなことを書き散らかしていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 さて、年末年始に岐阜県の高山市に行ってきました。 そう、〈古典部〉シリーズ・アニメ氷菓の舞台です。 最後に訪問したのが2019年12月31日~2020年1月2日なので丸三年ぶりです。 コロナが流行してからずーっと我慢していたわけですが、とうとう旅に出たい欲求が爆発しました。 実は何度か宿を予約して行こうとはしていたんですが、感染者の増加に伴い泣く泣くキャンセルして気がつけば三年も経っていました。 コロナ前は何度も高山に訪問していたこともあり、アニメには登場しない…
仕事 かようび 私生活 あさあめがふっていた コンテンツ P5R さて ふたりの距離の概算 よい お勉強 はい 運動 リングフィットアドベンチャー 下半身強化セット ぽっこりお腹改善セット 食べたもの てんぷらそば ペペロンチーノ カオマンガイ 白ワイン
米澤穂信「ふたりの距離の概算」読了。「友達に聞いたんだけど」と前置きをする話のほとんどは本人の話である。なぜかみんなわかっているのにそれを止めることはしない。この小説は本音と建前、そして会話の食い違いが引き起こしたささやかで少しだけ哀しい物語である。古典部の四人も進級して上級生になったのはおめでたい。そして、皆さんお年頃になりました。#白猫Bookreview It walks by past ikuzuss.hatenablog.com ikuzuss.hatenablog.com
【ネタバレ無】紹介小説まとめ こんにちは。望月(もちづき)です。 何か新しい小説を読みたい方にとってのご参考になれるよう、私の各記事にて好きな本をネタバレ無しで紹介しています。 本記事は次のような方のために記載します。 極力自分の好みに近い小説を選びたい 好みが似ている人(私:望月)の好きな本を選びたい 選んだ本は読み切りたい、後悔したくない・・・ ※私の好み 登場人物が魅力的 感情移入しつつ読みやすい(=カタルシスがある) 伏線回収が心地よい 想像する情景が美しい ここでまとめる本は、以下の種類にわけて記載していきます。 私が好きで、記事投稿済みの本(ネタバレ無し) 私が好きで、記事投稿予定…
米澤穂信が描く公務員小説 2019年刊行作品。文藝春秋のミステリ誌「オールスイリ」、小説誌「オール読物」に掲載されていた短編作品四作に、序章の「Iの悲劇」、終章の「Iの喜劇」、更に書下ろし二編を加えて上梓されたもの。 Iの悲劇 作者:穂信, 米澤 文藝春秋 Amazon 文春文庫版は2022年に刊行されている。解説は篠田節子が担当。 2019年の「週刊文春ミステリーベスト10」で第四位。2020年版の「このミステリーがすごい!」では第十一位。2020年版の「本格ミステリ・ベスト10」では第十二位にランクインしている。 作者へのインタビュー記事はこちら。 おススメ度、こんな方におススメ! おすす…
急なノスタルジー(?)に駆られたのだろうか、先日、急に米澤穂信の古典部シリーズを読み返し始めた。 人並みに本を読むのは好きな私だが、好きな作家を訊かれると若干困ってしまう。好きな作品は存在しても、特定の作家を好きと言えるほど単一作家の作品群をどっぷり読んだ経験はないからだ。それでも、代表作と言える作品を一通り読破し、かつ好きな作品も存在する作家は何人か挙げることができる。そういう意味で、米澤穂信はその筆頭と言える。少なくとも古典部や小市民、太刀洗万智をはじめとするシリーズは全て読んだし、新刊本が出れば買っている。かつ、一度作家のトークショーにも行ったことがある。……故に好きと言っても怒られはし…
米澤氏の折木奉太郎を主人公とする神山高校古典部シリーズ「ふたりの距離の概算」読了。 「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければならなおことなら手短に」をモットーとする折木にしては、随分やらなくてもいいことを熱心に取り組むのがこのシリーズ。 本作は、4名の部員が2年生になり、新一年生の新規勧誘でなかなか小棒者が集まらないことから始まり、ようやく大日向友子が仮入部し、2か月後に退部してしまう理由について、部長の千反田が自分のせいではないかと悩んでいるのを見かねて、折木が退部の真相を;神山高校の一大行事である20キロマラソンの最中に部員からの事情聴取や、大日向本人からの聴取で、貧相を突き止め…
ふたりの距離の概算 今回は、古典部シリーズ第5弾です。 形式は短編集っぽい感じでしたが、2年になった古典部メンバーに新入部員が来てから退部するまでの出来事が大枠として描かれる形でした。アニメでは描かれてない部分で、ハルヒの後半巻を読んでた時を少し思い出しました。 あらすじ 神山高校星ヶ谷祭という名の学校の周囲20kmのマラソン行事が行われる。奉太郎は、マラソンの中で、新歓祭で古典部に加入した大日向友子がその数ヶ月の後に退部するに至るまでの出来事を思い返していく。 果たして、大日向が千反田に言い放った"菩薩のような人"という言葉の意味とは…。 感想 前知識がない状態で読んだので新鮮でした。古典部…