米澤穂信の小説。古典部シリーズ第5作。 「野性時代」72号〜77号にて連載、その後単行本化された。 文庫化に伴う英題は「It walks by past」。
春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げてきた。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は長距離を走りながら新入生の心変わりの真相を推理する!
2010年6月、角川書店より刊行。
ふたりの距離の概算
2012年6月、角川文庫より刊行。
ふたりの距離の概算 (角川文庫)
本記事では米澤穂信さんの小説『ふたりの距離の概算』を紹介します。 古典部シリーズの五作目である。 ふたりの距離の概算 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 ふたりの距離の概算 著者:米澤穂信 出版社:KADOKAWA ページ数:288ページ 読了日:2024年5月16日 満足度:★★★☆☆ 米澤穂信さんの『ふたりの距離の概算』。 古典部シリーズの第五弾であり、長編になっている。 あらすじ 高校二年生となった折木奉太郎たちの古典部に、 新入生・大日向友子が仮入部してきた。 千反田えるや伊原摩耶花たちともすぐに馴染んでいた大日向だったが、 本入部届提出目前となって、入部はしな…
1 古典部シリーズの5冊目 米澤穂信さんの古典部シリーズの5冊目です。 ふたりの距離の概算 (角川文庫) [ 米澤 穂信 ]価格: 607 円楽天で詳細を見る 古典部シリーズとは、高校の部活古典部に所属する主人公が日常の謎と解くというミステリー小説です。 主人公は折木奉太郎。 名前から感じ取れますが、ホームズ役です。 今回は2年に進級した古典部メンバーが新入部員を獲得しようとする話。 何をするかわからない、たった1つの決めごとが1年に1冊文集を作るだけという部活、古典部に新入部員が入るとも思えません。 しかし、世の中には変わり者がいて、仮入部までした1年がいたのです。 しかし、その子も入部を止…
ふたりの距離の概算 「古典部」シリーズ (角川文庫)作者:米澤 穂信KADOKAWAAmazon『氷菓』に始まる『古典部』シリーズ第5作目。新人勧誘祭(新人歓迎祭ではないのが神山高校らしい)で仮入部した1年生大日向友子を巡って、マラソン大会「星ケ谷杯」で折木奉太郎が暗躍するお話。奉太郎たちも2年生になり、古典部のメンバー4人の関係も少しばかり変わってきつつある。そこに新しく入った大日向友子が、独特の「思い込みの激しさ」で古典部に波乱が生まれるのか生まれないのか。
事前にコミックの新刊は何時発売なのか調べておくのですが、見ている新刊カレンダーが全出版社を網羅していないのか、それとも後から追加で決定されるのか判らないけど、時々買っているコミックをチェックできていない事があるのですよね。今月はそれが多かったorz。見落としていたのかも知れない。そゆのも良くある。ので、忘れないうちに日曜日に購入した、そういった漫画たちの感想を書きます。 氷菓(16) (角川コミックス・エース) 作者:タスクオーナ KADOKAWA Amazon 原作小説本と構成を変えてつづられてきたコミック版『ふたりの距離の概算』。いよいよ核心に迫ってきました。こうやって視覚化されると一年生…
こんちゃっす、たつきです。 待ちに待った『氷菓』の16巻が出ました〜! 一年以上は待った気がします… でも感覚としてはあっという間という印象。 あまりに私が遅筆なために販売されてから本ブログ更新までにもう2日は経ちました。怠慢です。 内容はふたりの距離の概算ですね。昔は「おもしれ〜」くらいな感覚で読んでたんですけど、少し成長した今、読むとなんというか、ほろ苦さを感じました。 でもそれが良い。何だかんだ大好きな1冊です。 あ〜、早く高山市に行きたい。大学受験が終わって無事進学出来たら行く予定です。 その為にも勉強頑張らなくちゃな。
※この記事は広告を含みます にゃんこたんです 迷いましたが…昨日に続いて「お題をさがす」を書くことにしました今週のお題「好きな小説」 以前にも記事にしています nyankotanturezure.hatenablog.com 米澤穂信 『氷菓』 角川文庫氷菓 (角川文庫) [ 米澤 穂信 ] いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた33年前の真実—。 何事にも積極的には関わろうとしない”省エネ”少年・折れ木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくこ…
読んだ本の数:9読んだページ数:2488ナイス数:4ヴィンランド・サガ(28) (アフタヌーンKC)読了日:08月04日 著者:幸村 誠センスの哲学読了日:08月05日 著者:千葉 雅也ボルカルス: Kaiju on the Earth (2) (サンデーうぇぶり)読了日:08月08日 著者:ふたりの距離の概算 (角川文庫)読了日:08月09日 著者:米澤 穂信いまさら翼といわれても (角川文庫)読了日:08月10日 著者:米澤 穂信本の背骨が最後に残る (文芸書・小説)読了日:08月16日 著者:斜線堂有紀ペンローズの幾何学 対称性から黄金比、アインシュタイン・タイルまで (ブルーバックス …
こんぺろ〜 実はまだ明日も休みなのでギリギリ人の形を保ってる。明日は多分ドロドロのスライムになってると思う。女の衣服だけ溶かすスライムになるしかない。R18同人誌に出演して金を稼ぐスライム生になりたかった。 結局夏休みの目標は、「ボルテ16 S 250曲」と「本3冊読む」の2つだけしか達成できなかった。優先度が高い目標であった「デジタルデトックス」だとか「モータ制御の勉強」とかは何もしなかった。勉強に至っては11日間休みがあったにも関わらず1時間もしなかった。どうなってるんだ!と思ってたけど、どう考えてもパチカスになったせいなんだよな。ヴァルヴレイヴに26歳夏を奪われた男。 夏休みは多くの人と…
こんぺろ〜 夏休みのデッドラインが明確に見えてきて本当に鬱になってきた。家にいて予定がないにも関わらず睡眠障害が出てクソ眠い。労働が本当に嫌だ。しかし、世の中平均でホワイトな分類に所属している弊社に通っているんだから文句を言うな、という声もありそうだ。現実問題、世間から見てかなり緩い所に所属していると思う。極端な話、40時間しか残業しないし土日出勤もないし。それでも俺には全く関係なく憂鬱になっている。ここまで自分の精神が弱いのか。人間としてやはり出来ていないのでは? 人生のモチベーションとなるものが何一つ無いのもまた原因なのかもしれない。〇〇のライブのために仕事を頑張る、彼女/家族のために仕事…
米澤穂信の歴史ミステリが登場 2021年刊行作品。タイトルの『黒牢城』は「こくろうじょう」と読む。英題は『Arioka Citadel case』。 KADOKAWAのWEBマガジン「文芸カドカワ」及び「カドブンノベル」に2019年~2020年にかけて掲載されていた作品に、加筆修正をした上で、書下ろし一篇を加えて上梓されたのが本作である。 黒牢城 (角川書店単行本) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 角川文庫版は2024年に刊行されている。巻末にはドイツ人ライターのマライ・メントラインによる解説文が収録されている。 直木賞受賞、六冠に輝いた作品! 第166回の直木賞受賞作が発表…
「曇り空覗いた予感 手を伸ばそう いつもより力強い勇気で」*1 *1:ChoCho『優しさの理由』
どうも、ゆかりごはんです。 今週も読んだ本の感想をまとめていこうと思う。今週読んだのは以下の6作である。 遠まわりする雛/米澤穂信 省エネをモットーとする折木奉太郎は〈古典部〉部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎とともに真相を推理する。あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか〈古典部〉を過ぎゆく1年を描いた全7編。<古典部>シリーズ第4弾! 評価:★★★★★★★☆☆☆ 〈古典部〉シリーズ4作…
「小市民」シリーズついに”冬期”が登場 2024年刊行作品。『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』『秋期限定栗きんとん事件』そして短編集である『巴里マカロンの謎』に続く「小市民」シリーズの五作目にあたる作品である。文庫書下ろし。 もはや超売れっ子作家となった米澤穂信作品を単行本ではなく、最初から文庫で読めるのは、もはや「小市民」シリーズだけなのではなかろうか。その点、文庫で始まったのに最近はハードカバーで出る「古典部」シリーズとは対照的である。フォーマットを変えなかった東京創元社偉い! 表紙イラストはもちろん片山若子(かたやまわかこ)。片山若子にとしては「小市民」シリーズ…
こんにちは。 よあけるなです。 今週は、台風1号の影響で、雨が凄かったですね……。 気圧のせいで、1週間体調が悪く、心も落ち込んでいました💦 私は気圧の変化は嫌いですが、雨の音は好きなのです。 雨の音を聴きながら、暗い部屋にランプを灯して読書する…… 最高ですね。 最近は、「古典部シリーズ」「ツバキ文具店」にハマっています。 「古典部シリーズ」は、1巻目の「氷菓」から5巻目の「ふたりの距離の概算」まで読了しました。 (アニメも一気見しました!) 個人的には、主人公、折木奉太郎と、姉の供恵のやりとりが好きです。 「姉弟!」って感じがするので……。 そして、日常の謎が解かれる瞬間はやはり気持ちが良…
冬期限定ボンボンショコラ事件が出てしまいました。早速読了したので感想です。感想というか、やっぱ二人の関係が最高だよね!という走り書きでしかないのですが。 冬期限定ボンボンショコラ事件 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:米澤 穂信 東京創元社 Amazon 異世界転生みたいなあらすじで生死の境目をさまよう小鳩くん 小鳩くんと小佐内さんの会話は少ないながらも濃密 最後の一粒とはいったい… 謎解き自体も想像のギリ外側をついてくる感じでよき しかし、完結しちゃったの悲しいすね 異世界転生みたいなあらすじで生死の境目をさまよう小鳩くん 今作のあらすじは以下なのですが、書き出しから小鳩くんが車に…
祝『冬期限定ボンボンショコラ事件』刊行と言うことで、「小市民」シリーズの旧記事をアップしています。本日は『巴里マカロンの謎』です。 小鳩くんと、小佐内さんに久しぶりに会える! 2020年刊行作品。『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』『秋期限定栗きんとん事件』に続く、米澤穂信の「小市民」シリーズ四作目。前作の『秋期限定栗きんとん事件』が2009年の作品だから、なんと11年ぶりのシリーズ続篇ということになる。 うっかりすると嬉々として謎を解いてしまう小鳩常悟朗(こばとじょうごろう)と、油断するとすぐに復讐の手段を考えてしまう小佐内ゆき(おさないゆき)。自意識高め、互恵関係に…