小説家。ミステリ作家。男性。金沢大学文学部卒業。 座右の銘は、『性格を持たないとき、人はたしかに方法を身につけなければならない』
1978年 岐阜県生まれ。 2001年 『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し,角川スニーカー文庫からデビュー。 2011年 『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞を受賞。
*1:当初は角川《スニーカー・ミステリ倶楽部》
*2:当初は角川《スニーカー・ミステリ倶楽部》
困った本だ。このような本を買うと、受験生を抱えて逼迫している財政事情でもつい本を買わされてしまうのだ。当たり前と言えば当たり前かもしれないが、作家の米澤穂信さんはよく本を読んでいる。非常に勉強になる。 「米澤屋書店」。直木賞作家で、個人的にはそれ以上に大きな存在である米澤穂信さんが読んだ作家や本を紹介しているエッセイだ。米澤さんが評価した作家は、孫請けのように買わされる仕組みになっている。少し読んでは古本屋に行き、また読んではアマゾンで検索する。古本屋に行くのは、財政的な理由もあるが、家の近くの書店では棚に限界があるらしく、刊行から日が経った本はあまり置いていないというのも理由の一つである。ま…
閉鎖空間で7日間すごすだけで時給112,000円。「おいしいバイト」につられて応募した参加者を待ち受けていたのは、報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てデスゲームだった!米澤穂信さんの新境地をひらき、映画化でも話題になったミステリー、インシテミルの感想を書きました。 インシテミル var today = new Date(); var day = today.getDate(); if( day == 5 || day == 10 || day == 15 || day == 20 || day == 25 || day == 30 ){ document.write('★5と0のつく日は楽…
可燃物 (文春e-book) 作者:米澤 穂信 文藝春秋 Amazon 渋い方の米澤さんでした 警察小説苦手なんだけど警察小説の中で私が苦手な部分が全部なくて全くわたし好み 余分なものは何もない 純度100% 葛警部格好いいです
日が暮れていく。夕食の時間になる。ぼくはノートを閉じ、ペンを置く。 ベリーショートの看護師さんがトレイを持ってきてくれる。ぼくは入院以来おそらくは初めて、自分が何を食べているのかを意識しながら食事をした。白ご飯に、鶏肉の照り焼き、ほうれん草のおひたし、ごぼうとごまのマヨネーズ和え、豆腐の味噌汁だ。塩分は控えめだけれど、味気ないとは思わなかった。ぼくはゆっくりと食べた。急ぐと肋骨が痛むのだ。最後にコップ一杯の水を飲み、看護師さんの介助を受けて歯を磨いた。 それにしても、怪我人とはこれほどよく眠るものなのだろうか。ぼくは、いつ寝たともわからず気を失うように眠り、そして暗がりの中で目を覚ました。 未…
102冊目となる今回は、米澤穂信さんの小市民シリーズの3作目となる『秋季限定栗きんとん事件』を読みました! 小市民シリーズとしては初めての文庫本で上下2冊に分かれており、なかなかの長編物語でした! books.rakuten.co.jp あらすじ 去年の夏休みに小佐内さんと別れてから、 小鳩君と小佐内さんはそれぞれ別のパートナーを見つけ、高校生活を送っていく。 お互いがそれぞれの生活を楽しみながらも、町では連続放火事件、学校では新聞部の未来予知月報が話題となり、 それらが二人を引き合わせていく、、、 感想 『小市民シリーズ』もやっと3作目に追いつきました笑 3作目となる今作は、小佐内さんと小鳩…
お疲れ様です。m(__)m 閲覧ありがとうございます。 最近忙しくて読書だけ捗っている状態です。 (どんな状態だw) またゲームもしていくので、温かい目で見守ってくれましたら幸いです。 というわけで小学生低学年レベルの感想文はーじまーるよー! (((o(*゚▽゚*)o))) 亡国のイージス上巻まとめ うん、行くんと伍長はデキてる。(急な腐) 伍長はいつのまにか名字の「如月」から、「行」って名前呼びしてますし、改めて彼氏認定したんだよね。 (お前なにいってんの?) いや、絵筆プレゼントとか恋人だよね? あの誰に対しても心を閉ざしていた行くんがだよ? 行くんが普通に年下攻めだと思った。 普通年上の…
物語は平成12年の公立高校が舞台。限られた手がかりで、今の生徒には忘れられてしまった33年前の出来事の真相に迫るお話。 同じ高校であっても時代により生徒たちの心持ちが全く違うのが印象的。かつて学生運動が盛んな時代があって、現代よりも自主的な意思表明が行われていたのだと改めて考えさせられる。平成、令和の学生たちは、強い自己主張をすることがあるだろうか。何かを変えてやるんだという熱い気持ちを持つだろうか。多様性が認められつつある社会で、エネルギーが集約されて大きな動きとなることはあるのだろうか。 対して、現代に生きる主人公はとても積極的とは言えない青年だが、作中ではそのことを決して否定しない。彼ら…
内容(amazonより引用) ぼくは思わず苦笑する。去年の夏休みに別れたというのに、何だかまた、小佐内さんと向き合っているような気がする。ぼくと小佐内さんの間にあるのが、極上の甘いものをのせた皿か、連続放火事件かという違いはあるけれど……ほんの少しずつ、しかし確実にエスカレートしてゆく連続放火事件に対し、ついに小鳩君は本格的に推理を巡らし始める。小鳩君と小佐内さんの再会はいつ? 解説=辻真先 秋期限定栗きんとん事件 上 小市民シリーズ (創元推理文庫) 作者:米澤 穂信 東京創元社 Amazon 感想(ネタバレなし) ※以下はネタバレ箇所を隠した感想です※ 夏の一件でとんでもないカタストロフに…
前回、読書感想メモを書いてから、はや二ヶ月。 読書ペース遅延気味。 小4の娘は、 定期的に学校の宿題で読書感想メモ(50文字程度?)を書いています。 ならば父もそれくらいできなければ、 自信をもって子供の宿題を見ることもできないわけです。 ということで、父の自主練。 読書感想メモを書く訓練にお付き合いください。 「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」 読書感想文の課題図書として娘その一(中2)が持っていたので、 私も読ませてもらいました。 表紙からなんとなく「野球少年の青春もの」とイメージしていましたが、 全く違い、親子の日常のエッセイのようなものでした。 日本に住んで、ほぼ日本人としか…
こんにちは、めめです!!!今週は会議とバイトで気が付いたら1週間が終わっていました。どこかで有給休暇を使用したいなと思いつつ、10月はCSと日本シリーズがあって、もしかしたら冬場は感染症にかかるかもしれないし、、、休暇を積み立てして病気にも備えておく必要が、、、などと思ったら中々使い時が分かりません。とりあえず友達に会うために半休は取りました(結局半休)。さて、読書記録になります! 眠さや疲れがあるときは日本のミステリーが読みやすくて私には合っているよな気がします。では、いってみましょう!!! 1.栞と嘘の季節 著者:米澤穂信「本と鍵の季節」の続編です。今回は一つの謎を登場人物達が各々の目的で…
無料版Geminiを使っていましたが、あまり実用性がないと感じていました。有料版が一か月無料ということで使ってみています。無料版よりかなりよいと感じました。ただし、選挙など政治的なことについての質問は答えてくれません。参考のためにChatGPT-4oと比較してみました。 以下に、使用例をあげます。 1.立花孝志は正しいか。 Gemini;現時点ではそのリクエストには対応できません。 ChatGPT;立花孝志氏は、NHKの受信料制度に対する批判や改革を主張していることで知られています。彼の主張の正しさは、視点や価値観によって評価が分かれることがあります。以下に彼の主張の主なポイントと、それに対す…
某水俣展に遊びに行った。晩ごはんを某先輩・某後輩らと食べる。帰ってきて、お風呂で米澤穂信の小説を読む。今日もよく生きた。
夏アニメの総括感想を書いていると思っていたらいつの間にか12月になっていた。 何を言っているのかわからねーと思うが(ry と言っても特に明確な理由があった訳ではないんだけど、最近リリースされたポケカ対戦ゲームのポケポケや、美少女版ガンダムVSシリーズと名高い(?)対戦ゲームの星の翼を新たに始めてしまったため、前回総括よりも更に遅れてしまったという感じでした。要するに自業自得なんだけど、前者は初期紙ポケカやポケモンカードGBで遊んでいた人間として手を出さざるを得なかったし、後者も青春を捧げたと言っても過言ではないVSシリーズと似たゲームと聞くとこれまたやらざるを得ないよねと。ゲーマーとしては充実…
けれどその動機も感情もまた、名前はつけられない。愛ではない。愛していないから憎みもしない。憎んでいないから、一緒にいられる。今日も、明日も、来年も、おそらく死ぬまで。 引用元:王谷晶『ババヤガの夜』(河出文庫)Kindle版 p128 10月に桐野夏生の〈村野ミロ〉シリーズを一気に読んだせいか、読書に対する満腹感が凄くて何を読んだらよいか分からなくなっちゃった…こういう読書スランプの時は「本」に関する本を読むのが一番の回復方法。早速「本の雑誌」2024年11月号をパラパラめくる。特集タイトルが「犯罪小説に震えろ!」。このタイトルだけで鼻歌が出ちゃう。読みたい本もたくさん見つかったし、一番気にな…
読み終わりました📚️ 『秋季限定栗きんとん事件〈上〉』米澤穂信 創元推理文庫 小市民シリーズの三作目、上巻です📖 〈あらすじ的なもの〉 船戸高校新聞部一年の瓜野君は、学内新聞でも学外の話題を積極的に取り上げるべきだと主張するが、堂島部長の反論の前にあえなく敗退を繰り返していた。 そんなある日、同じ新聞部員の小さな提案でにわかに突破口が開けることに。 意気込んで何の記事を書こうか模索する瓜野君は、木良市で頻繁する小規模な放火事件にある共通項を見つける⋯⋯みんなが驚くようなすばらしい記事を書いて、おれは彼女にいいところを見せたいんだ。 彼女──小佐内ゆきに! 一年近くにも及ぶ放火魔追跡の過程を描く…
●十角館の殺人 綾辻行人 大学の推理小説研究会のメンバー7名が無人の角島へ。彼らは十角館と呼ばれる屋敷で1週間過ごす予定だったが、2日目の朝、連続殺人を想起させる7枚のプレートを発見する。誰かのいたずらだと思われたが、3日目の朝7名のうちの1人の女性が絞殺され発見され、昼には1人が毒殺される。 皆が疑心暗鬼になるなか、5日目朝にはまた1人の女性が毒殺されて見つかり、もう1人も屋敷の外で撲殺されているのが見つかる。残された3人が屋敷で話し合いをする中、さらに1人が毒殺されてしまう。 そして6日目、屋敷が火事となり、「6名」の遺体が発見される。 同じ頃角島とは別に本土では、同じ研究会の元メンバー江…
今年も無事、2回入院してしまった。といっても一月ずつなのでだいぶ進歩した。一年の6分の5は家にいれているわけだから。 さて、では今回も、読んだ順に一言感想と記事へのリンクを貼り付けていくので、「なに読んだのかしら」と気になる方はチェックしてみてほしい。ちょっと今回読んだ本どれもめっちゃよくて、どれも大体おすすめなので、ざーっと見てみてもらえると嬉しい。 とくにおすすめの本には☆をつけます。 ^^^^^^^^ 1 ツミデミック / 一穂ミチ パンデミックを背景に罪を重ねていく人たちを描いた短編集。後半3作はなかなかにハートウォーミング(さざなみドライブは違うかもだけど)、わたしはその3作が好き。…
ご恵贈賜りました。ありがとうございます。 129.『非実在探偵小説研究会~Airmys~』28号(エアミステリ研究会) →お題競作「密室ミステリ」、ショート・ショート競作『クリスマス ミステリ』、「梶龍雄再評価計画」。予約していた同人が到着。 130.『近代推理』vol.1(ビロードの薔薇) →夜来風音「ゆらめく論理の帰着点 エラリー・クイーン「国名シリーズ」論」、神浦七床「パトリック・レドモンド四作品レビュー」、月見怜「米澤穂信と「操り」試論1:移ろいゆく互恵関係について」、小説2編(夜来風音「AIに殺される」、神浦七床「俺たちには勉強しかない」)。
赤川次郎さんの小説は本当にたくさんあった。文庫本でない三冊を読んだ。それで十分だと感じた。他にシリーズ物として内田康夫さんの浅見光彦シリーズが一冊あった。 名前の知っている作家で、読んだことのない作家は大沢在昌さん。 三上延さんもそうかな。 名前も知らない作家として、岡嶋二人、横関大、真崎建三、森博嗣、米澤穂信の五名。 志水辰夫さんの「きのうの空」はミステリーでいいんだろうか。冒険小説風の感じが少しする。 馳星周さんの初期作品以来となるから、随分とブランク(?)があった事になる。 海外作家は遠慮した。 多分40年近く前になるかもしれない。 国内で読んだことのない作家のを優先した結果で、文庫本で…
またモンブランいただきました🌰 美味しかったです、ごちそうさまでした☕ 珈琲専門 越コーヒー店〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-32-28 500円(平均)048-833-6724地図や店舗情報を見るPowered by ぐるなび[{"@context":"http://schema.org","@id":"https://r.gnavi.co.jp/r17am9sz0000/","@type":"LocalBusiness","address":{"@type":"PostalAddress","addressCountry":"JP","addressLocality":"…
執筆陣が豪華なので予約してみたアンソロジー。しかし、ちょっと前に読んだ アンソロジー『ミステリなスイーツ』で痛い目を見ていたくせに、今回も蓋を 開けてみたら、ほとんど既読の作品ばかりでした^^; 七作品のうち、多分未読は二作・・・だと思うんだけど、最後の栗本さんのは、 もしかしたら読んでた可能性もなくはない・・・けど、多分未読。伊集院シリーズ は初期の頃は追いかけてたけど、中期以降は全然読まなくなっちゃってたから ・・・この作品がいつ頃のものかはよくわかんないけども。まぁ、どっちにしろ、 内容は全く覚えてなかったので、未読に入れていいでしょう。 ま、既読の作品にしても、覚えてないのが大部分だっ…
今夏放映されていた『小市民シリーズ』(原作・米澤穂信)を録画していました(≒つまり今夏余裕がなかった)。放映後かなり経過してから書くのはいかがなものか?と思いつつ、最近になって最終話まで視聴できてて、何も語らないのもつまらなく、なおかつ、面白かったです!で済ますのがもったいないので以下、書きます。 いつものように幾ばくかのネタバレをお許しください。後半の6話「シャルロットだけはぼくのもの」から9話最終の10話「スイート・メモリー」までは物語としてはひとつの塊で、シリーズ通しての主人公である小鳩くんが謎を解いてゆく点は前半5話まで変わりません。 もう幾ばくかのネタバレをお許しいただきたいのですが…
あらすじ・概要 工事のときの脚立、プールの水、映画撮影のやりとりなど、ごく普通の風景の中に謎が生まれる。それが解明されるとき、人間は心を揺さぶられる。人間の何気ない劣等感や悪意、ずるさからうまれる犯罪を描くミステリ短編集。 人間ってしょうもないことするよなあ しょうもない動機で行われる犯罪をミステリとして描く短編集。しかし人間ってそういうしょうもないところあるよなあ。という妙な現実味があります。 トリックを使った犯罪なんてそうそう起こらないですが、魔が差して犯罪行為をすることはあるかもしれません。そういう「魔が差す」瞬間を切り取るのが上手かったです。 もしかしたら犯罪なんて一生することがなかっ…
本を読むという行為は孤独な作業だ。でも、そこには計り知れない宇宙がつまっている。紙に印刷してある字を読むという行為がこれだけの喜びと感動と知識を与えてくれるとは! と、今更ながらにおもうのである。本書を読んでいると、読書というフィールドで自由に遊ぶ著者の姿がまぶしいくらいなのだが、同時に自分の歩んできた読書の道を顧みたり、またその道の行く末に思いをはせたり、いろいろ考えることが多かった。 山田風太郎の「伊賀忍法帖」で開眼したぼくの読書道はその後の四十年あまりで広範な知識を得、おそろしく多岐にわたる道を紆余曲折歩いてきた。どうしても偏りがちな寄り道のクセをできるだけなおして、さまざまな世界に踏み…