小説家。ミステリ作家。男性。金沢大学文学部卒業。 座右の銘は、『性格を持たないとき、人はたしかに方法を身につけなければならない』
1978年 岐阜県生まれ。 2001年 『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し,角川スニーカー文庫からデビュー。 2011年 『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞を受賞。
*1:当初は角川《スニーカー・ミステリ倶楽部》
*2:当初は角川《スニーカー・ミステリ倶楽部》
群馬県警の葛(かつら)警部は、寡黙で冷静、その捜査能力は折り紙つき。 いぶし銀の面白さで、「2024年 このミステリーがすごい!」をはじめとするミステリー賞3冠に輝いた、可燃物/米澤穂信の感想を書きました。 可燃物 (文春e-book) var today = new Date(); var day = today.getDate(); if( day == 5 || day == 10 || day == 15 || day == 20 || day == 25 || day == 30 ){ document.write('★5と0のつく日は楽天P4倍');} 楽天市場で見る var to…
米澤穂信「冬期限定ボンボンショコラ事件」を読んだ ちょっとした読書感想文でも書いてみようと思う.私は現在大学院で研究をしていて,絶賛論文作成中にある. 文章を推敲している段階なのだが,なかなか手応えを感じれることがない.そこで,おそらく読む力をもう少しつければいいのではないかと考えた. 宇佐美寛著「新版 論理的思考 論説文の読み書きにおいて」では,読書を楽しみ,好きな本・面白いと思う本をひたすら読むことが重要と述べられていた.そして,本を読みながら時々文の論理構成を意識してみたり,「自分だったらどうかくか」などと考えてみることで,客観的に読む力がつくと主張されている. そんなわけで,かねてより…
前に米澤穂信の『満願』を読んでから、意味が分かるとゾクッとするミステリーを時々読みたくなるようになったので、再び米澤穂信の作品を手に取った。 儚い羊たちの祝宴(新潮文庫) 作者:米澤 穂信 新潮社 Amazon 名門家の令嬢たちの集う『バベルの会』をゆるいつながりとした5つのミステリー短編集。 1. 身内に不幸がありまして 地方の名門家、丹山家に使用人として雇われた里村夕日の手記によって物語は始まる。崇拝に近いほど慕う吹子お嬢様との秘密の共有、丹山家のほの暗い過去と毎年身内が亡くなる悲劇がつづられているが、犯人とその動機は最後の5行に集約されている。 2. 北の館の罪人 紡績業から製薬会社に転…
人気のある作家さんとして注目していましたが、しっかり向き合って読んだのが2度目です。2023年の『可燃物』もなかなかの力作でした。でも、僕はこちらの『黒牢城』の方が、数十倍面白かったですね。史実に忠実なのかは別議論として、面白かったです。2日ほどかかって読み終えたのですが、読了感も抜群です。登場人物が多いので、付箋を打ったり、書き付けながら読むことをおすすめします。主人公:村重の側近については、遡って読み返したりして大変でした。まあ、最後まで読めばわかるんですけどね。ミステリーと歴史小説をちゃんと両立させています。僕は、織田信長がどうしてここまで殺戮を繰り返さなくてはならなかったのかを、この本…
美しさの裏側。壮絶な展開を自ら迎える人の物語『満願』 こんにちは。り📚書評家です。 皆様いかがお過ごしですか? 【目を閉じている時間も惜しい本物の読書家へ】 本日は米澤穂信さんによる小説『満願』をレビューしていきます。 満願(新潮文庫) 作者:米澤穂信 新潮社 Amazon 満願 (新潮文庫) [ 米澤 穂信 ]価格: 825 円楽天で詳細を見る こちらの小説は短編集として成り立つ1冊です。 どこか共通するような雰囲気をまとう物語で構成されてい濃厚な小説から、今回は2つの短編をピックアップしてご紹介していきたいと思います。 美しさの裏側。壮絶な展開を自ら迎える人の物語『満願』 死人宿/小説『満…
乾燥が続いていたので、久しぶりの雨模様になりました。この冬は全然雨が降らず、山火事があちこちで起こっています。一方、日本海側では大雪だったし。極端な気候になってきました。 「本と鍵の季節」(米澤穂信 著)を読みました。 先に続編の「栞と噓の季節」を読んでしまい、逆戻りの読書になりました。 moricchan24.hatenablog.com 「栞と噓の~」の方は長編でしたが、こちらは連作短編でした。 913 ロックオンロッカー 金曜に彼は何をしたのか ない本 昔話を聞かせておくれよ 友よ知るなかれ の6作です。 高校生が関わる“日常の謎”系の物語。“日常の謎”といっても、結構犯罪すれすれの事案…
「栞と嘘の季節」(米澤穂信 著)を読みました。 図書館で見つけて借りました。図書館の本には帯が付いていないので、“続編”とは知らずに。 高校の図書室を舞台に、図書委員の男子生徒二人が活躍する物語。 語り手は「僕」こと堀川次郎、もう一人は「俺」こと松倉詩門。 ふたりは図書室の返却本の中に、トリカブトの花の栞を見つける。校舎裏でトリカブトが栽培されているのも発見し、そしてついには被害者が・・・。 「その栞は自分のものだ」と嘘をついて近づいてきた女子・瀬野とともに、二人は真相を追う。 (「栞と噓の季節」作品紹介より) 栞がモチーフになっているのに興味を持った。小さい頃から栞を集めていて、旅行や美術館…
米澤穂信著「インシテミル」や「氷菓」を読んだあとで、なんの予備知識もなかったため、若者の出てくるライトノベル的なミステリーとかかな、と思い読み始めて愕然とした。歴史小説か!荒木村重とか黒田官兵衛とか、めっちゃ面白い時代じゃないか!と。 同じ作者とは思えない設定、この人は時代小説もかけるのか!と驚きながらも読み進めていくと、おいおい、ちゃんと米澤流のミステリーじゃないか。。。これはしてやられた。。。という感じでした。 有岡城に籠城する荒木村重の周辺で起こる奇怪な事件、それを解決せねば籠城も続かない、と村重がなんとか紐解いていくが最後の最後までの解決ができない。そんなときに地下の土牢に囚われた官兵…
米澤穂信「米澤屋書店」で知った本。この本経由で読む本は3冊目か。連城三紀彦さんについては、叙情的な文章を書く作家との認識だけがあって、作品は直木賞受賞作が掲載された雑誌を読んだ程度だと思う。本という形で連城さんの作品を読むのははじめてだ。「恋文」で直木賞を取った後はいわゆる大衆小説にも活動の幅を広げたようだが、そもそもは探偵小説を書いていたらしい。なるほど、ミステリーはお手のものなわけだ。一人称の主人公の心理描写で揺さぶってくるが、相応の説得力でまとめてくる感じで、つなぐ文章がきれいだ。ミステリーの数をこなしていないせいかもしれないが、はじめての「食感」だった。 夜よ鼠たちのために (宝島社文…
春期限定いちごタルト事件 小市民シリーズ (創元推理文庫) 作者:米澤 穂信 東京創元社 Amazon こちらもシリーズ完結と言うことで一作目 ボンボンショコラ事件を経てこの二人は互恵関係になったのか 恋愛関係にも依存関係にもないけど小鳩くんは 小山内さんのために走るんだな