はしご酒(4軒目) その百と三十二 「ホソボソトヤレルホソボソハ ホソボソデハ ナイ」 ナニが起ころうとも、ドンな状況下であろうとも、ホソボソとやれるホソボソは、そんじょそこらのヤワなホソボソではないと、私は思っている。それどころか、そんなホソボソこそが、ハデさこそないものの、ナニものにも屈しない底力を秘めたホンモノの強さである、と、信じて疑わない。 「それは、100%理解できる」、とAくん。 Aくんなりに思うところあって、天職とまで宣っていた学校の先生を早期退職し、そして、かなり謎めいたアートの世界に身を投じたわけだから、ホソボソとやれる強さというものに対して、Aくんが、「100%理解できる…