眼鏡堂書店の蔵書より、独断と偏見に塗れた”もっと読まれてもいい本”を紹介しつつ、全力でニッチな方向へとダッシュする【眼鏡堂書店の本棚】。 今回紹介するのは、”スウェーデンのスティーブン・キング”の異名をとる新星、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストによる切なさ全開のヴァンパイア・ホラー小説『モールス』です。 モールス/ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト 本作は早川書房より文庫本上下巻で発行されており、眼鏡堂書店がリスペクトしてやまない『文学ラジオ 空飛び猫たち』さんに倣って上巻下巻の2回編成で紹介しようとも思いましたが、いざ読んでみるとこれはまとめて一気に紹介した方がいいだろうということで上下ま…