「学習障害」というものについて学びたくなり、図書館で書棚に並んでた本の中で一番わかりやすそうだと手に取ったのが、『ぼくはディスレクシア』だった。 学習障害と言っても色々あり、そのうちの一つ、「読み書き困難を呈するタイプ」を英語で言うとディスレクシア。 本書は、ディスレクシアの子供と、そのお母さんの、共著である。どんなふうにディスレクシアに立ち向かってきたかの生々しい記録がビシバシ詰まってる。そして、この本が単なる「当事者発の記録」以上のものになっているのは、このお母さんという人が、プロの臨床心理学の専門家であること。学問的な正確性という点からも、大いに頼りになる。もっとも、読み終わってみて、学…