「多様性」という言葉は、今やあちこちで聞く言葉です。「性の多様性」「ライフスタイルの多様性」「多様性を大切にしよう」など。今回は話題となった2冊、「ぼくイエ」と「聖なるズー」から多様性について考えてみます。 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (ブレイディ みかこ/新潮文庫) 「どこか休暇(ホリデイ)に出かけるんですか?」 ~間接的に彼からバカにされていたらしいわたしですら一抹のサッドさを感じてしまうのは、彼が使っている言葉が、痛々しいほど古めかしいからだ。 聖なるズー (濱野 ちひろ/集英社学芸単行本) まとめ ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (ブレイディ みかこ/新潮文…