ひょっとして道徳からホラーを生み出すのはとても簡単ではないか、というお話。 小学3年生の道徳の教材に「まどガラスと魚」という文章があります。 以下、おおまかなあらすじです。 ↓ キャッチボールをしていた千一郎少年の投げたボールが、 どこかの家の窓ガラスを割ってしまった。 謝らなくちゃ、と思いながらも千一郎はそのまま帰ってしまった。 気になって、翌日その家を見に行くと、窓ガラスはまだ割れたままで、 その翌日には「ガラスを割ったのはだれだ?」と書いた紙が貼ってあった。 その日の夕方、千一郎の家の魚(飼っていた魚なのか食べようとしていた魚なのかはわからない)を、どこかの猫がくわえて逃げていった。 数…