死にたいと思った。自分の矮小さに嫌気が差した。いつの間にか21になってしまった。もう子供じゃいられないのに、いつまでも駄々っ子のように拗ねている。こんな時、未だに自分を傷つける事でしかやり場のない気持ちを抑えられない。子供だ。肉体の苦痛は精神の苦痛を和らげてくれるということを学んだ10代から何も成長していない。鏡に映る醜い化け物を殺してやりたい。そうしたらつるんと皮が向けて綺麗な何かに生まれ変われる気がするから。死んだらもっと醜い姿になるしかないのに。呼吸の度上下する胸が、汗ばむ体が、針を刺すと流れる血が、命を実感させる。現実で霞む脳内に響く痛みだけが気を紛らわす。明日も明後日もその先も繰り返…