不思議な映画だった。記憶を失くしても身体は憶えているのだろうか、とか、感覚と記憶を失うとしたらどっちが不幸なのか、とか、記憶は人生にどんな喜びと悲しみをもたらすのか、とか、いろんなことを考えた。シュールでユーモラス、悲哀に満ちているけれど温かい、そんな不思議な映画だった。 林檎とポラロイド