『苦悩こそ人生の真の姿である。我々の最期の喜びと慰めは苦しんだ過去の追憶に他ならない。 アルフレッド・ミユッセ』 「人生を総括する時に、走馬燈のようにイメージがかけめぐる」と、よく耳にしますが、私にはまだ、その体験がないので、どうにも実感が湧きません。 脳内血流が悪くなったり、せん妄が出てきたりして、幻影が見えるという状況もそばで見ましたが、自分が当事者ではないので、「そうなんだ」という客観性しかありません。 最期の時に「誰々にあっておきたい」と言う人もあれば、「あいたい人は特にいない」という人に二分されるようです。 人生は、「喜怒哀楽」ですから、理想からすれば、「喜楽」を実感する比率が「怒哀…