324.『草枕』目次(15)第11章――明治39年版怒れる小説 第11章 山門の石段を登りながら考えた (全4回)1回 人のひる屁を勘定する人世(P129-11/山里の朧に乗じてそぞろ歩く。観海寺の石段を登りながら仰数春星一二三と云う句を得た。余は別に和尚に逢う用事もない。逢うて雑話をする気もない。偶然と宿を出でて足の向く所に任せてぶらぶらするうち、つい此石磴の下に出た。)宵の明星もしくは月明かりの夜~用事もないがつい足が山門に向かう~円覚寺の塔中での思い出~漱石の本音が出る 隠れたクライマックスたる第10章を受けた本章、第11章(山門の章)は、第5章(髪結床)、第8章(茶会)につづき、3度目…