今週も先週に続き没後50年になるアニヴァーサリーイヤーの指揮者について書かせていただきます。 ハンガリーは名指揮者の宝庫と言われますが、そのひとりイシュトヴァン・ケルテス(1929~1973)が亡くなって50年です。 1956年にハンガリー動乱に際し亡命し、西側に出て名声を得てキャリアアップが期待されていた1973年4月16日イスラエル・フィルへの客演中、テル・アビブの海岸で遊泳中に高波にさらわれ亡くなってしまいました。 その時の経緯は共演していたバリトン歌手の岡村喬生さんも現場に居合わせ、著作「ヒゲのオタマジャクシ世界を泳ぐ」に詳細に記されており、岡村さんも間一髪で命を生き永らえる事ができた…