アナトリア西部のイズニクで作られた陶器。15世紀から生産がはじまったとみられ、16世紀中頃までには、宮廷の嗜好を反映するかのように華麗な作品が作られている。また同世紀後半からは建造物に使用する陶器タイルに生産の比重が移った。江戸初期には日本にも移入されており、東京都の加賀藩本郷邸跡からイズニク陶器の皿が出土している。 15世紀のイズニク陶器 16世紀の発展 イズニク・タイル タイル転売問題 加賀藩本郷邸跡出土のイズニク陶器 参考文献 15世紀のイズニク陶器 イズニク陶器の生産は15世紀前半に始まり、当初はミレトス様式と呼ばれる赤色陶土を用いた彩画タイルや白色スリップ彩画陶器が作られた。1480…