工業化が進み、イギリスを経由してアメリカ文化が若者を中心に受容された当時のイタリア社会についてのオムニバス。原題は「わがままなイタリア資質」みたいな意味になるんだろうか。パゾリーニの短編が非常に真っ直ぐに美しく、またトトの最後の出演作でもあるらしい。 マリオ・モニチェッリ『子守』 子守が子供達の読んでいたコミックを悪魔的、犯罪的であるという理由で取り上げ人食い鬼の童話を読み聞かせるが、童話の方が悪魔的、犯罪的で、その恐ろしさに子供達が泣いてしまうという作品。 ステーノ『日曜日の怪物』 トト演じる女性を欲望的に見る老人が主人公で、女性は主人公を選ばず若者は選ぶ。若い男性への嫉妬、そこからくる嫌悪…