オブローモフ〈上〉 (岩波文庫) 作者:ゴンチャロフ 岩波書店 Amazon ★★★ 30代の貴族オブローモフは、ゴローホヴァヤ街の借家で使用人のザハールと暮らしていた。ある日、オブローモフの元に次々と客が訪れるも、彼はベッドから降りることもなく応対する。やがて同い年の友人シュトルツがやってきて、オブローモフを外に連れ出す。知的な少女オリガと出会ったオブローモフは彼女に惹かれるが……。 オブローモフは吐息をついた。 「ああ、生活か!」と彼は言った。 「生活がどうしたんだい?」 「生活がどこまでも追っかけてくる、ゆっくりする暇もありゃしない! ぼくは横になって眠りたいんだけど……永久にさ……」(…