5.0 映画は78歳の医学博士イサク(Victor Sjöström)の独白ではじまる。 『いわゆる「人づきあい」の主な中身は、そこに居ない誰かの噂をし悪口を言うことだ。私はそれが嫌で友を持たず、人とのつきあいを断った。歳をとった今ではいささか孤独な日々だ。・・・』 映画野いちごはイサクが学位の授与式に参列するためストックホルムからルンドまで車で移動する道中の様子を描いている。マップを開いたら直線で500キロほど、車で7時間──と出た。当時の車/インフラならもっとかかっただろう。車旅は息子の嫁(イングリッド・チューリン)と三人の若者が道連れとなり、折々夢へ飛躍しながらイサクはじぶんの人生の再評…