《Ⅲハノーヴァー朝⑦》 高齢で即位したウィリアム4世は選挙法改正に一役買い、国民に人気もありましたが、次第に寄る年並には勝てなく病気がちになってきました。しかし自分に嫡子はいなくて、自分もあと何年生きられるか分からない。王位の継承者は、弟に生まれた娘とする他無い状態でした。しかしこの姪、ヴィクトリアはまだ幼くて、成人の18歳となるのは1837年です。何が何でもその年までは生き永らえなければとウィリアム4世は焦っていました。というのも未成年で王位を継承させれば、ヴィクトリアの母親(父は亡くなっていました。生きていれば王位を継承したことでしょう)が摂政として政治に口出しすることが考えられます。ウィ…