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オキシライド乾電池

(サイエンス)
おきしらいどかんでんち

かつて松下電器産業Panasonic)が2004年4月1日から発売した乾電池。充電式ではない一次電池
オキシライド乾電池は正極材料として新たにオキシ水酸化ニッケルを採用。オキシライドの命名もその英語表記である「OXY nickel hydROxIDE」が由来となっている。
オキシライド乾電池の特徴は、内部抵抗が小さく、取り出せる電流が大きい。初期電圧が1.7ボルトほどあり、それが小さい内部抵抗で出てくるので注意が必要。消費電力1000ミリワットの連続使用における電池寿命はアルカリ乾電池の1.5倍になると説明している。
新しくなった正極材料には二酸化マンガンとオキシ水酸化ニッケルの合金を使用。そこに新しく開発された超微粒子の黒鉛と電解液を高密度に充填している。


なお、オキシライド乾電池の電極構造は、いわゆるニッケル乾電池(ニッケルマンガン乾電池)と非常に似ている。
ニッケル乾電池は松下からも「デジカメ用 ZR6D」の名前で東芝のGigaEnergyとほぼ同時期に発売されており、オキシライド乾電池は「ZR6D」の改良版とも言えるが、松下は40年ぶりの新電池と銘打って売り出しに成功した。
2008年4月、改良型アルカリ電池の新製品EVOLTA(充電式EVOLTAはニッケル水素電池)の発売により、特性ではEVOLTAが上回り、初期電圧の問題もないため、オキシライド乾電池は生産販売を縮小・打ち切りとされ、EVOLTAに置きかえられた。

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