ニューヨーク州で立候補し当選した共和党所属の連邦下院議員は、かつて有名大学を卒業後、大手金融機関に勤務した。祖父母はナチスドイツの迫害を命からがら逃れた人で、母は同時多発テロの被害に遭ったという。動物愛護団体を設立して、数千匹の犬や猫の命を救った社会活動の実績をもつ。 選挙公報に記載され、選挙運動期間中も強調された経歴である。 これらがすべて、真赤な嘘だった。ばかりか、ブラジルでの小切手不正使用の嫌疑がかねてからあり、いったん中断されていた犯罪捜査が再開されたという。ほかにもいくつかの疑惑案件があるという。 取材に対してご本人は、経歴詐称は認めているものの、犯罪行為についてはすべて否定し、犯罪…