「オランダ正月」とは、 江戸時代、長崎の出島に在留のオランダ人達や 江戸の蘭学者達によって オランダの生活様式と習慣に従って行われた、 太陽暦(グレゴリオ暦)で祝った正月のことを指します。 出島での「阿蘭陀正月」(おらんだしょうがつ) が いつ頃から行われたのかは 正確には分かりませんが、 寛文3(1663)年頃から 商館長の日記に記録が見え始め、 次第に年中行事化していったようです。 江戸幕府は、寛永13(1636)年、ポルトガル人によるキリスト教の布教を禁止するために、 長崎の有力な町人に命じて岬の突端に 人工島を築き、ポルトガル人を収容しました。 この島が「出島」です。 「鎖国令」により…