以前、自己紹介でも少し書きましたが、私は(お金をとる)放送局を退職してから、インド・ネパールの旅に出ました。 29歳の時です。 インド・ネパールと国境をまたいで移動したのは、ブッダの生誕の地ルンビニ(ネパール)から入滅の地クシナガラ(インド)まで、その生涯をたどったからです。 特に仏教徒というわけではないのですが、ブッダの「生涯」に興味があったのです。 それぞれ、様々な感慨がありましたが、私にとっての主な目的地は、カピラヴァストゥでした。 カピラヴァストゥは、ブッダが青年ガウタマ・シッダールタとして育った城の跡地であり、四門出遊の伝説にある、彼が出家を決意し、城を出た「門」のあった場所とされて…