今やインターネットミームにもなった「カルタゴ滅ぶべし」という大カトーのセリフで知られる古代都市、カルタゴ(Carthage)。歴史に詳しい方なら一度は耳にしたことがあるだろう。紀元前146年、第三次ポエニ戦争の終結と共に、ローマはカルタゴを完膚なきまで破壊し尽くし、未来永劫文明が発展しないようにとダメ押しにその地に塩をまいたと伝えられている。これにより、カルタゴの大地は不毛の地となり、繁栄した都市は歴史の闇に葬られた。しかし、果たしてその逸話は本当に正しいのだろうか?また正しいとするならば、現代のカルタゴの大地は今でも塩っぱいのか?その疑問を解明すべく、私は実際に現地へ足を運び、カルタゴの土を…