ディーゼル時代の「くろしお」には、紀伊半島を一周する列車がありました。つまり、名古屋~新宮~天王寺と運行したのです。 現在は新宮(または紀伊勝浦)で分離され、名古屋~新宮(一部紀伊勝浦)を「南紀」、新宮~天王寺~新大阪(一部京都)を「くろしお」と分離されているのは皆さんご存知のとおりです。 この運行形態は紀勢西線の電化が完了する昭和53年10月改正まで行われていました。また、名古屋~天王寺の「くろしお」にはキハ81が充当されていたことでも有名です。 キハ81といえば、日本における特急形気動車のパイオニア。東北本線初の特急「はつかり」の無煙化に貢献した車両でもあります。 最晩年は紀勢本線で活躍し…