キミノセンリョウ

センリョウ科のセンリョウは江戸時代までは、「仙寥花（センリョウカ）」と呼ばれていましたが、見た目の似ている万両（マンリョウ）よりも実のつき方がまばらなため、千両になったと言われています。確かにマンリョウの実の方が派手ですが、センリョウには趣があります。一方、マンリョウの別名は「カラタチバナ」で、ヤブコウジと同じサクラソウ科。 センリョウ（千両）の開花は初夏で、枝先に緑色の子房のみの目立たない花をつけます。花のあとには緑色の実がつき、この実は11月から3月にかけて赤や黄色に熟します。ですから、センリョウの季語は冬です。実が黄色いセンリョウは「キミノセンリョウ」。マンリョウはカラタチバナ、ヤブコウ…

昨日はウチに篭っていたので ぜひとも自然の中で過ごしたい。しばらく足が遠のいていたハンノキ湿地を訪ねた。ゴンズイの黒い種子が目立つようになって冬らしい。一方 ユーカリ (東山動物園のコアラの餌) はエバーグリーンだった。このところ雨が降らなかったので ハンノキ池は干上がって殺伐としていた。 野鳥スポットも閑散としていた。その代わり植物が冬色を共演していて冬の愉しみを味わえた。フユイチゴ、センリョウ、キミノセンリョウ、アオキ、サンシュユなどなど。冬の散歩道も味わい深い (サイモンとガーファンクルに同名の歌があった。懐かしい) 。雑木林は葉が落ちて見通せるようになった。平和祈念堂が姿をあらわした。…

秋晴れで光あふれる好日。春爛漫に対応する秋の表現は何か思いつかない。秋色深まるぐらいか？ 足元の平和公園里山に秋がいっぱいある。自然に恵まれたところに住んでいることをありがたく思う。 ニシキギは地味な紅葉 お相撲の錦木関も地味な取口 ノイバラ、トキワサンザシ、ナンテンは赤が映える アケビ、ギンナン、サルトリイバラは渋い秋 ムラサキシキブ、アオツヅラフジは味わい深い ハンノキ湿地にセンリョウの自生地 柔らかな陽射しが好みらしい ヤマガラ、メジロ、シジュウカラの姿あり 平和公園の紅葉 A 平和公園の紅葉 B 里山の家 ニシキギ ノイバラ トキワサンザシ ナンテン アケビ スッポンタケ ギンナン セ…

2024年11月25日（月） しばらく前から庭でツワブキの花が咲いています。我が家の庭にある植物で、純然たる観賞用は、アジサイ、イロハモミジ、キミノセンリョウ、クリスマスローズ、コデマリ、ジャスミン、スイセン、スノーフレーク、センリョウ、ソシンロウバイ、ナンテン、ハナミズキ、バラ、ヒュウガミズキ、マツバボタン、ヤブツバキなど。 若芽や若葉、葉茎、根、果実を利用するものは、アマドコロ、イチゴ、ウメ、エビヅル、カリン、ギョウジャニンニク、シソ、セリ、ツワブキ、ノビル、ハナモモ、フキ、ボケ、ミツバ、ミョウガ、ミント、ヤマノイモ、ユキノシタ、ローレルなどがあります。

センリョウ（千両）の開花は初夏で、枝先に緑色の花を咲かせる。子房のみの花で、つい見落としてしまう。花のあとには緑色の実がつくが、今年もその実でセンリョウの存在を確認できた。この実は11月過ぎから3月にかけて赤や黄色に熟す。私たちのセンリョウへの関心は「花より実」である。 センリョウの葉は先端が尖り、縁には鋭いギザギザがあり、細い卵形で、枝から対になって生じる。葉は薄い皮質で無毛。表面には光沢があるが環境によって変わりやすく、日差しの強い場所では色褪せる。 センリョウは江戸時代までは、「仙寥花（センリョウカ）」と呼ばれていたが、見た目の似ている万両（マンリョウ）よりも実のつき方がまばらなため、千…

冬の午後の陽は暖かいけれど 微風+α の寒風は冷たい。そんな午後に平和公園ハンノキ湿地を歩いてきた。ここしばらく雨らしい雨がなくハンノキ池は干上がって荒涼たる風景だった。野鳥スポットはさっぱり成果なし (ヤマガラのみ) 。雑木林は冬木立となって光が降り注いで明るい。センリョウが広がるなかにキミノセンリョウが紛れていた。落ち葉に隠れてフユイチゴ。冬の青空を見上げてたらミサゴとカラスの空中戦。カラスはテリトリー意識が強くチームで立ち向かう。ミサゴ劣勢。 干上がったハンノキ池 ウメモドキ @ハンノキ池 冬木立 A 冬木立 B センリョウ A センリョウ B キミノセンリョウ フユイチゴ ミサゴとカラ…

国立博物館で展示を鑑賞後、庭園で自然観察をしました。博物館の裏には手入れされた立派な日本庭園があります。訪れる人は多くはありませんでした。自然観察散策後、応挙館茶館で抹茶を一服いただきました。古い建物ですが、円山応挙の襖絵があり、欄間は意匠を凝らされ、見応えがありました。今日の様子です。 （↑上の写真）左＝国立博物館正面、中と左＝正面入り口を飾る真生流家元山根由美氏の生け花 （↑上の写真）左＝庭園入口を示す案内板、中＝日本庭園の様子、右＝応挙館茶館 （↑上の写真）左＝キミノセンリョウ（黄味の千両）、中と右＝センリョウ（千両） センリョウ（千両）はセンリョウ科センリョウ属。『ＡＰＧ牧野植物図鑑』…

今日は小寒。能登地震の被災地に雨や雪が降り悲惨だ。太平洋側は比較的暖かい寒の入りとなった。牧野ヶ池は散歩道の北側に広がる。そのため 散歩道は木陰となり この時期は寒くて敵わない。池を渡る風も冷たい。カモたちは 陽当たりのいい向こう岸に浮かんでいるので、判別が難しい。カルガモは瞼を閉じて瞑想中。オナガガモ、ヨシガモ (ナポレオンハット) 、ミコアイサ (パンダガモ) 、オオバン、アオサギらの姿を認めた。いつもの年より数少ない。林のほうのバードウォッチングはヒヨドリ、コゲラ、エナガ、ウグイス (声だけ) と大した成果なし。植物ウォッチングのほうが楽しかった。サネカズラ (美男葛) 、サンゴジュ、マ…