これが戦争なんだ。終わりはない。って 言葉が恐ろしいまでに胸に迫って来たよ。 わりと入試に出る作家の10月の新作だ。 描かれてるのは昭和28年からの数年間。 心に傷のある少年がその時代ならではの 経験や不思議体験を重ねて変わっていく。 子供には入り込みにくい時代背景だけど たぶん序盤の事件にギュっと掴まれるよ。 素材文適性は3章から急騰していく感じ。 国語素材によさそうな箇所 三章◎叔父の誘いで養蜂の旅に同行する 四章〇叔父の秘密を知った主人公の告白 五章△終わらない戦争の傷跡を思い知る 六章△子犬たちの行方に気持ちが揺れる 八章〇女絵師とのかかわりで心情を吐露 九章◎ひとり叔父の肩を持つ少年…