レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ポーラX」(1999)です。 フランスの新鋭レオス・カラックス監督(汚れた血、ポンヌフの恋人)作品です。これは、ハーマン・メルヴィルの小説「ピエール」を映画化したものです。メルヴィルと言うは名作「白鯨」がありますが、こういう作品もあるのですね。不勉強で知りませんでした。 J・P・メルヴィルは「白鯨」より先に英語でこの「ピエール」を読んでいたとインタビューに答えていますので、かの地ではかなり有名な小説のようです。 映画は、ノルマンジー地方セーヌ川畔の古い城館で母マリー(カトリーヌ・ドヌーブ)と暮らすピエール(ギョー…