最近、コンサルティングファームが「社会課題の解決」を掲げるケースが増えています。もちろん、社会に貢献することは重要ですし、企業としての責任を果たす姿勢は称賛に値します。しかし、これが業界全体でのトレンドとなり、各ファームがこぞって「社会貢献」を前面に押し出し始めたとき、コンサルティングの本質が見失われているのではないかと感じることが少なくありません。 クライアントがコンサルタントに求めるのは、まず第一に、彼らのビジネス課題に対する実質的なサポートです。社会課題の解決を謳うのは素晴らしいことですが、それが主目的となり、クライアントへの価値提供がおろそかになるようでは本末転倒です。実際、クライアン…